ムクドリはなぜ駅前の木に集まるのか!(群れの科学)

こんにちは、うらぼです

最近暑すぎて家から出ることができない中の人です(笑)

 

中の人は毎日宇都宮駅前を通り登校してるわけなのですが

夕方の駅前に行くと必ず木にとまり切れないムクドリがいて

なんでこんなにムクドリが止まっているのだろうと思い調べてみました。

 

まず今回考えるべき議題を挙げると

・なぜムクドリは、夕方駅前にあつまるのか?

・なぜ一つの木に、とまりたがるのか?

・集団でなぜあれだけまとまったうごきができるのか?

 

1つ目の答えは

駅前が1番外敵がいないから

だそうで、どうゆうことかというと、駅前には電車だったりたくさんの人やたくさんの車があるのでムクドリの天敵である蛇やタカ、カラスがいません。つまり駅前は襲われる心配のない安全な場所になりムクドリは駅前に集まるようです。

 

2つ目の答えは

みんなで集まったほうが安全だから

まぁ、1つ目の答えからしても分かる通りムクドリは、かなり安全ということに敏感で数理経済学で言えば”最適化する個人”のパターンのリスク回避型であるといえる。ムクドリは夜、木に集まって集団ねぐらをつくります。もともとは広葉樹や竹藪などで集団ねぐらを作っていたようなのですが、最近ではそういった自然がなくなり駅前の木に集まるようになったとか。

 

3つ目の答えは

まだわかってない!

というのが現状なようで、特に面白いのが、集団でそらを飛んでいるとき、先頭の一匹が速度、方向を変化させると同時に全体がその速度、方向に合わせます。つまりあの集団は、一つの大きな存在であり、全、鳥たちが同じネットワークを介して動いているような動きでありすごい面白い。

 

さらに調べてみると、鳥たちは隣の鳥と相互関係を築いているらしく、隣の鳥が速度、方向を変えると、自分も速度と方向をかえるようになるそう。

 

つまりムクドリは、1.自分の意志で自由に空を飛ぶ 2.隣のムクドリに合わせて空を飛ぶ この2つの切り替えスイッチを持っていて、ここは個人的な推測になるのですが、このスイッチは、前回のイナゴに近く、ほかの多くのムクドリを見ることと時間帯によって切り替わるのではないかと思いました。

 

しかしこの切り替えのポイントや全体としての集団ネットワークの構築の仕組みはまだまだ謎に包まれている。少しでも気になった方は、ぜひ「群れ」について考えてみてはどうでしょうか。以上うらぼでした。

 

<余談> 最近では、ムクドリの群れは「臨界系」の一種だそうで、とくにムクドリに近い臨界系としては、どこかの研究チームは”強磁性”を例に挙げているようで、強磁性は、簡単に言うと「鉄を磁石でこすると鉄も磁石みたいになる」=① みたいなことで、だけどある温度以上(キュリー温度)になると鉄を磁石でこすっても磁石みたいにならないこと=②で、

つまり鉄の中にある磁場のベクトルが一定の方向を向いている状態=①

                   =ムクドリが集団で空を飛んでいるときで

鉄の磁場ベクトルがキュリー温度以上で一定の方向を示さない散漫としている状態=②

                   =ムクドリが個人個人で空を飛んでいるとき

だからムクドリの群れは臨界系の一種らしい